starwish’s diary

高エネ研に行った

筑波にある高エネルギー加速器研究機構の一般公開に行った。今は独法になっているが、昔は文部省付属機関で高エネルギー物理学研究所という名前だった。ようやくタイミングが合って行けることになり、張り切って車で出かけたら降りるインター間違え、刈り取りの進む田園風景の中を1時間ほどウロウロすることに。。。到着したら昼近くになっていた。
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構内にあった青看。「トリスタン」は加速器建設当初の名前。トップクォークの発見目指して鳴り物入りで建設されたのは86年頃、結構大きなニュースになっていた記憶がある。授業で先生が日本各地にある加速器についていろいろ語ってくれた記憶も。
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制動放射光をとりだすフォトンファクトリー。播磨にあるSpring8の原型になった施設。
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チョコレートの結晶を放射光のX線で構造解析。おいしさのヒミツを科学的に説明。チェンバー内に自動でテンパリングする装置を入れる凝りよう。Ⅴ型とⅥ型を試食させてもらったが歯ざわりが違っていたような。味は両方おいしかった。
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天気もよろしくのどかな構内。筑波山が見える。
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かつてのトリスタン、SuperKEKB。B-Factoryを改修したもの。一周4Kmの電子-陽電子衝突型シンクロトロン。
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左が電子、右が陽電子の加速リング。青いのは加速用電磁石。
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ビームパイプの断面が扁平なのが気になっていたが、そういう理由があったのか。フォトンファクトリーでは役に立つ制動放射光が、この施設では邪魔者になるのだ。
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一見巨大なトイレットペーパーのようにも見える物体は、素粒子の反応を測定するターゲットチェンバーの中核部品、ワイヤーチェンバー。大きな筒状の構造をしており、軸方向に多数のワイヤが張られている。ガイガーカウンターを多数並行に並べた感じ。衝突反応で生成された荷電粒子がワイヤに電気を発生させるので、それを検出して反応の様子を調べる。
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ワイヤーチェンバーの構造の説明図。ワイヤーが高密度で張られており、かなり大型の野菜でも効率よくスライスできそうですが、そういう用途ではありません。
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筒の端部には検出用の電極が多数。でもこれって位置との対応づけは全部人手で設定するのかなあ。多分そうだろうなあ。大変だ。